フィギュアスケート チャレンジャーシリーズ 木下グループ杯 第2日(6日、関空アイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位から出た三宅咲綺(シスメックス)は、126・50点。合計196・79点で3位となり、初の国際大会で銅メダルを獲得した。

「夢のよう。今も実感が湧いてない。ただフリーが内容としてはダメだったので、もっと頑張ろうと思えた瞬間でした」と、夢見心地に語った。

 冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒したが、3回転トウループの連続ジャンプ、続く3回転フリップ―2回転トウループを成功させるなど持ちこたえた。「緊張して、スピードが落ちてしまった」と三宅。演技後、チームメートの坂本花織からは「ダメだしされました。アクセルに入る前から『めっちゃ遅かったで』って言われて。『スピンも、止まりそうやった』と。スピード全然なかったよ、と言われました」と、笑わせた。

 その中でも、この日2位になった坂本と上がった表彰台。三宅は「一緒に表彰台に乗れたのはよかったね、うれしいよ、と言われて」と、坂本からの言葉に笑顔をのぞかせた。中野園子コーチは「『(時間が)遅いけど、(表彰式を)見て帰るよ』という感じで、見に来てくださっていました」という。

周囲からの祝福に「かおちゃんと一緒に台乗り(表彰台)できたことは、すごくうれしい」と白い歯をこぼした。

 22歳での初表彰台。「遅咲きの方だったと思う」と言いつつ、目を潤ませながら「ノービス、ジュニアの頃に活躍できなくても、ここまでいけるということを新しい道というか、そういうところに繋がっていったらいいなと」。今季は26年ミラノ・コルティナ五輪シーズン。三宅は「ジャンプの精度を高めていくことをやっていけば、見えないこともないのかなという気持ちはあります」。夢舞台へ飛躍の1年とする。

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