◆米大リーグ オリオールズ―ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が6日(日本時間7日)、敵地・オリオールズ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。緊急“漢(おとこ)気”登板翌日に4試合ぶりの47号アーチに期待がかかる。
オリオールズ先発の左腕ロジャーズは今季14試合で8勝2敗、防御率1・39と絶好調だ。大谷はエンゼルス時代の22年に対戦し、3打数1安打で2打点、1三振だった。ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツに3連敗の後、前日はア・リーグ東地区最下位のオ軍にも敗れて4連敗となっているロバーツ監督も「ロジャーズはいい投球をしているから、楽な戦いではない」と警戒を強めている。
大谷は5日(同6日)のオリオールズ戦に二刀流出場した。当初は3日(同4日)の敵地・パイレーツ戦に登板予定だったが、体調不良のため回避。8日(同9日)の本拠地・ロッキーズ戦で登板することが発表されていたが、5日に先発するはずだったグラスノーが背中の張りを訴えて登板を回避した。そこで試合開始5時間ほど前の現地午後2時頃に大谷に首脳陣から打診があり、快諾する形で二刀流が実現した。
登板前のルーチンをこなせない中、投手・大谷は3回2/3を3安打無失点5奪三振の熱投。直球はメジャー最速に迫る101・5マイル(約163・3キロ)、今季最速の平均99・7マイル(約160・5キロ)だった。打者としては3打数無安打1四球で2試合連続ノーヒットに終わり、チームもサヨナラ負け。「できる限り長い回を投げたいと思ってましたけど、球数がかさんで4回を投げ切れなかった」と試合後の大谷は悔しさを隠せなかった。
山本は前回8月31日(同9日1日)のDバックス戦で7回4安打1失点10Kと快投。救援陣が打たれて白星は消えたが、チームで開幕から唯一ローテを守り続けるエースの働きを見せている。ここまで防御率2・82はリーグ5位。この日は12勝目を狙う。
ドジャースでは正捕手スミスに続き、山本も信頼を寄せていた新人捕手ラッシングまで負傷。ロートベットとの初バッテリーで臨む。