◆米大リーグ オリオールズ―ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
ドジャース・山本由伸投手(27)が6日(日本時間7日)、大谷翔平投手(31)も「1番・指名打者」でスタメン入りした敵地・オリオールズ戦に先発し、6回まで84球を投げ、許した走者は3回の2四球のみのノーヒットノーラン投球を見せた。9回を投げ抜いてノーヒットノーランとなれば、日本人では野茂、岩隈に続いて3人目(4度目)の快挙となる。
チームが4連敗中という苦しい状況でマウンドに上がった山本。正捕手のスミスが右手を痛め、2番手のラッシングは右膝に自打球を当てて負傷者リスト(IL)に入り、ロートベットと初めてバッテリーを組んだ。
1回表は先頭の大谷が右前安打を放つも、得点にはつながらず。山本は先頭のホリデーを初球の直球で中飛に打ち取った。ジャクソン、ヘンダーソンはともにフルカウントなったが、一ゴロ、空振り三振で3者凡退の好発進。初回から最速97・7マイル(約157・2キロ)もマークした。
2回も先頭のマウントキャッスルから空振り三振を奪うなど、11球で3者凡退。3回表には先頭・ロハスの二塁打などで1死二、三塁のチャンスを作ると、大谷の遊ゴロの間に三塁走者が生還して先取点を奪った。
3回裏は7番のビーバーズからの下位打線との対戦ながら連続四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、メヨから空振り三振を奪い、1番のホリデーを二ゴロ併殺打に打ち取って切り抜けた。4回は2番ジャクソンからの打順だったが3者凡退。5回表にはベッツの適時打でリードが2点に広がった。5回裏も2三振を奪うなど3者凡退で抑えて12勝目の権利を手にした。
山本は8月3日(同4日)に10勝目を挙げ、同24日(同25日)にはチーム最多となる11勝目もつかんだ。前回登板の同31日(同9月1日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦では、メジャー移籍後自己最多タイの10三振を奪って7回4安打1失点と好投して12勝目の権利もつかんだが、スコットが9回に追いつかれて白星は消えた。