◆第76回チャレンジC・G3(9月13日、阪神競馬場・芝2000メートル)

 良血に目覚めの時が来た。第76回チャレンジC・G3(13日、阪神)で重賞初制覇を目指すグランヴィノスは名牝ハルーワスウィートを母に持つキタサンブラック産駒。

兄姉にはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスと3頭のG1ホースがいる。「この血統らしく、着実に力をつけている」と友道調教師は現状を冷静に分析する。

 前走の関ケ原Sは脚元の故障明けで約1年4か月ぶり。久々の実戦でも楽に好位を取り、直線で抜け出す横綱相撲でセンスの高さを感じさせた。「(放牧から)帰ってきた時から動きが良かったですから」と友道師は満足そうに振り返る。

 2歳10月の新馬勝ち後に重賞を2戦したが、当時は京都2歳S6着、青葉賞8着と結果を出せなかった。「当時からクラシックを期待していた馬。ようやく、また重賞に使えますね」。昨年、天国へ旅立った母の子供は現役で2頭だけ。まずはG3のタイトルをつかみ、この血がよく似合う大舞台へ打って出る。

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