◆米大リーグ ドジャース9―0ロッキーズ(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区最下位のロッキーズをスイープ。5連敗の後は4連勝で9月最初の9連戦を終え、4日(同5日)に消滅していた地区優勝マジック「13」が再点灯した。
この日はド軍との直接対決を7試合残している同地区3位のジャイアンツが敗戦し、首位から8ゲーム差に後退。マジック「15」がドジャースに点灯すると、さらに同地区2位のパドレスも逆転負け。「14」に数字が減っていたが、その後ド軍が快勝して「13」まで減らした。パ軍には3ゲーム差をつけた。
ロバーツ監督は「今夜はブレイク(スネル)が流れをつくってくれた。8回に攻撃がつながり、ムーキー(ベッツ)が満塁本塁打を打ったのも大きかった。あのイニングで勢いをつけ、明日のオフで全員がリセットできるし、ブルペンもいい状態にある」と笑みを浮かべた。
チームはこの日からエドマンが復帰。強打の正捕手スミスが右手打撲で試合直前にスタメンを外れるアクシデントもあったが、完全復活のベッツが8回に18号満塁本塁打を放つなど5打点の活躍。先発のスネルは6回2安打無失点11奪三振で4勝目を挙げた。9回2死までノーヒッターの山本ら先発陣が圧巻の投球を続けており、ワールドシリーズ連覇に向けてそれぞれ状態を上げてきた。スミスについて、指揮官は「それは試合のわずか15分前のことだった。
「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(31)は3打数1安打1打点、1四球2得点で勝利に貢献した。2点リードで迎えた2回2死三塁の第2打席では右前適時打を放ち、連続試合安打を「5」、連続試合出塁は「16」に伸ばした。続くベッツの左越え適時二塁打で一塁から生還し、MLB最速で130得点に到達した。
昨年も愛犬デコピンの始球式などで大きな話題を集めた大谷の「ボブルヘッドデー」。今季もこの日までに3度あり、4月2日(同3日)のブレーブス戦ではサヨナラ弾、5月15日(同16日)のアスレチックス戦では2打席連発、8月27日(同28日)のレッズ戦では投手として23年9月の右肘手術から749日ぶりの白星を挙げるなど、ドラマを起こしてきた。初めて投手のボブルヘッド人形が配布された今季最後のイベント日は一発は出なかったが、打者としては通算6試合で打率3割7分5厘、4本塁打、9打点となった。