◆JERAセ・リーグ ヤクルト6―5中日(11日・神宮)
中日は痛恨の逆転負け。終盤に3点を奪い、最大4点差から1点差まで迫るも、わずかに及ばなかった。
初回に2点の援護をもらった先発・涌井は、3回まで1安打無失点の立ち上がり。だが、雨脚が強まりだした4回に、味方の失策から走者を許し、2四球でピンチを広げると、太田の右前適時打で1点を返された。続く5回には2死満塁から、押し出しの死球で同点を許すと、なおも2死満塁。5番・オスナに内角高めの直球を左翼席に運ばれる13号のグランドスラムを被弾した。
だが、2~7回まで無得点と沈黙した打線が、意地を見せた。8回に相手のミスから1点を返すと、なおも1死二塁で山本が、3番手・大西から左翼線への適時二塁打を放ち、1点を追加。途中出場の加藤匠も、フォークを中前に運ぶ適時打が飛び出し、1点差まで詰め寄った。9回にも1死一、二塁と勝ち越しのチャンスを作ったが、最後はボスラーが二塁への併殺打に倒れた。
チームは連勝を逃し、3カード連続で負け越した。試合後、井上監督は「一発だけは、ってところで打たれたのが痛かった」と落胆。それでも、「そのままチーンって感じで終わるんじゃなくて、最後(の攻撃は)いいところまでいけたので。そこだけかな、救いは。