◎「第10回明石ボーイズ中学生硬式野球大会」(9月6、7日・三木総合防災公園野球)◆中学生の部 ▽決勝 明石ボーイズ13-6金光ボーイズ

 9月から中学2年生中心の新シーズンが始動し、明石が出場4大会連続優勝で、公式戦19連勝と快進撃を継続させた。

 記録をまた伸ばし、ホスト優勝を果たした。

決勝は6点ビハインドからの大逆転でサヨナラコールドV。新チームの公式戦連勝を「19」に延ばした山内主将は「1年の時は、まとまりがなく弱かった。2年になって本気で取り組むようになった」と仲間を見渡した。

 決勝は4回表まで0―6。この苦境が逆に、明石ナインの心に火を付けた。「逆転できる自信があった」と山内がその裏、無死一塁から適時三塁打で反撃の号砲。尾籠が適時打で続き、まず2点を返した。

 5回には先発で2回3失点の筒井が「点を取られたので取り返す」と適時二塁打。ここから行村のスクイズを挟み5連打するなど、一挙7得点でひっくり返した。代打で勝ち越し打の大塚は「不安だったが一振りに懸けた」と胸を張った。

 3番手・扶川が「絶対に抑える」と6回をピシャリ。直後に、尾籠のタイムリー三塁打などで4点を奪い、コールド決着した。

 これでジュニア時代の福井大会(7月)、東大阪市長旗争奪野球大会、京都ジュニア大会(ともに8月)に続き、出場4大会連続制覇だ。山内は「この流れで勝つしかない」。開幕が迫った関西秋季大会支部予選へ、不安はない。

 〇…金光はまさかの逆転負けで準優勝に終わった。

 原田主将が「正直、勝てるのではと思った」と決勝は前半で6点リード。だが明石の猛攻に遭い、頂点に届かなかった。それでも全力プレーで躍動。ラスト2戦で2安打ずつし、敢闘賞に選ばれた前原直は「優勝に貢献できるように」と飛躍を誓った。決勝で3安打4打点の彦田も「チーム力を高めて優勝したい」。次こそはと、力を込めた。

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