◎「第33回奈良若草大会」(9月6、7日・奈良ボーイズ専用球場ほか)◆中学生の部 ▽準々決勝 奈良ボーイズA5-3香芝ボーイズ

 9月から中学2年生中心の新シーズンが始動し、奈良Aが同支部対決となった準々決勝を逆転で制して4強入りを決めた。

 3点を追う5回。

1番・福田が二塁打し、山田の四球後に戸山の中前打で無死満塁とした。辰己主将が押し出し四球を選び、河邊の犠飛で1点差。押せ押せの勢いに乗った中村が2点打し、試合をひっくり返した。扇の要でもある6番打者は「強い気持ちで打席に立つのが持ち味。結果が出てうれしい」と声を弾ませた。

 6回に追加点の適時打を放った河邊はその裏、1死一、二塁のピンチでリリーフ。三直併殺で切り抜けると、最終回もゼロで締めて「逃げずに向かっていく自分を出せた。成長を感じているし、優勝戦で投げるのが楽しみ」と胸を張った。しかし、キャプテンはまだ笑顔を見せない。「エラーから無駄な点を与えたし、大味な野球をしてしまった。気を引き締めて、あと2試合頑張ってホスト優勝したい」と誓った。

 〇…香芝は2回戦の大阪東戦では最終回に川井主将の同点打から、バッテリーエラーでサヨナラ勝ち。

勢いに乗った奈良A戦でも初回に平井が先制打、4回には山田の二塁打などから2点を追加して主導権を握ったが、逆転負けを喫した。川井は「2回戦はエラー、準々決勝は四死球から逆転負け。守備の強化と投手力の整備、ナインの元気と課題克服はいっぱいある」と厳しかった。

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