パ・リーグ 楽天6―3ロッテ(12日・楽天モバイル)

 6番・一塁でスタメン出場した楽天・浅村栄斗内野手が1―0の2死二、三塁から、左越えに6号3ランを放って3連勝に貢献。「いい感じで打てたんで良かったです」と振り返った。

6月6日の巨人戦(東京D)以来98日ぶり、本拠地では4月8日の日本ハム戦以来157日ぶりの一発。久々のファンの前でのアーチに「ファンの人たちも、浅村何してんねん、とたぶん思っていたと思う。ずっと待っててもらったし、すごい歓声の中で打席を迎えられたので、もう1回いい姿を見せたいなと思っていました」と話した。8回1死からの第4打席でも中前打を放ち、この日4打数2安打3打点と活躍をみせた。

 今年は5月24日に平成生まれでは初の2000本安打を達成も、その後調子が上がらずに2度の2軍落ちを経験した。2度目のファームでの調整中、持ち味である長打について「頭の中では1回捨てて、まずはしっかり自分のタイミングを取って振りにいく、そこからじゃないかなと思った」と意識を“封印”。シンプルに自分のタイミングとスイングを心がけた結果、調子も上がって9月10日に1軍再昇格してこの日の好成績につなげた。

 調子の良さを買ってスタメン起用した三木監督は「ファームにいっても黙々と結果も残し、調整もしっかりして、若い選手もファームでやっている浅村を見て感じることもあって。背中で見せてくれるのもチームにとってすごく大きな存在。力を出せるようにサポートするし、チームの一員としてみんなでやれたら」と評価。CS圏内の3位・オリックスを追うチームの勢いを、浅村のバットがさらに加速させる。

編集部おすすめ