◆ラグザスpresents 第32回WBSC U―18野球ワールドカップ ▽スーパーラウンド 日本9ー1台湾(13日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 すでにスーパーラウンド(SR)1位で決勝進出を決めている日本は台湾とのSR最終戦に臨み、9―1で大勝し、開幕から8戦全勝とした。米国との決勝は14日午後4時開始。

2年生左腕・末吉良丞(沖縄尚学)が先発する。最速158キロの今秋ドラフト1位候補右腕・石垣元気(健大高崎)が救援でスタンバイする。黄金リレーで、23年に続く世界一連覇を現実にする。

 “消化試合”となった台湾との一戦も、高校侍は全力プレーで大勝した。開幕8連勝での決勝進出は15年以来、2度目。無敗のまま米国との決勝に臨む。試合後の小倉全由監督(68)は、決勝の先発に「末吉君」と明言した。「みんなで分けて、短い回で。末吉君には決めた回数、しっかり行ってもらいたい」

 高校日本代表でU―18W杯に出場した04年以降、2年生の決勝先発は初だ。夏の甲子園で沖縄尚学を優勝に導いた最速150キロ左腕は、11日のSR初戦・米国戦は4回1/3を無安打無失点。「最終的に勝ちに導けるような投球ができたら」と意気込んだ。地元人気は絶大。

決勝は日曜夕方だけに、大観衆も後押しになりそうだ。

 最終回は石垣に託す。主催するWBSCは11日同戦でのトラックマンのデータで157キロ台を連発していたと発表。当日の球場表示は最速155キロだったが、自己最速の158キロ超えも夢ではない。誇りをかけ、いざ決戦だ。(加藤 弘士)

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