◆JERA セ・リーグ DeNA3―0巨人(15日・横浜)
巨人・田中将大投手(36)の史上4人目となる日米通算200勝達成は次戦以降に持ち越しとなった。DeNA戦に先発し、丸やキャベッジの好守にも助けられながら5回まで無失点。
田中将は悔しげに打球の行方を追った。両者無得点のまま迎えた6回だった。オースティンに中前安打、佐野に四球を与えるなど2死一、二塁。石上に初球のスプリットを捉えられた。打球は右翼手・中山のグラブをかすめる右越えの2点適時二塁打。移籍後最長の6回を投げきったものの先制を許し、悔しさをにじませた。
巨人は14日の同カードで逆転負け。3位のDeNAにゲーム差なしに迫られた。2位死守へ向け負けられない中、先発は史上4人目の日米通算200勝を目指す田中将。
気合十分の田中将は初回、2死から筒香に中前安打を浴びたが、4番・オースティンを146キロ直球で中飛と落ち着いた投球で好スタートを切った。援護をしたい打線だが相手先発・ケイに苦しむ。2回には2死二、三塁の好機も浦田が見逃し三振。4回にも1死二、三塁で中山、リチャードが連続三振と、あと1本が出ない。それでも田中将は3回を3者凡退に抑えた以外は4回まで四球や味方の失策で走者を出したが、無失点と粘った。
両者無得点のまま迎えた5回には先頭から連打や四球などで2死満塁のピンチ。ここで度会にこの日の最速148キロを左翼線にライナーで運ばれたが左翼手・丸がダイビングキャッチ。味方のビッグプレーにガッツポーズで喜んだ。
6回にも筒香が放った右中間への打球を中堅・キャベッジがダイビングで好捕。しかしその後、2死一、二塁から石上に右越えの2点適時打を浴びて、7回の打席で代打を送られて降板。今季最長の6回90球、5安打2失点の好投も偉業達成には届かなかった。
0―2の7回から2番手で登板した船迫は1死から度会に右翼席への2試合連続となるソロを浴びて追加点を許した。8回は中川が3者凡退に抑えたが、打線が最後までケイを攻略できず。田中将は3敗目で日米通算200勝は持ち越し。チームは6安打11三振で完封を許してDeNAに連敗を喫し、2位の座を明け渡した。