◆JERA セ・リーグ DeNA3―0巨人(15日・横浜)

 詰まらされた飛球が三塁手のグラブに収まる。石塚のデビュー2打席目でのプロ初安打はまたお預けとなった。

7回2死、先発・田中将の代打で登場。2点を追うチームの期待を背負って打席に立ったが、ケイが投じたカウント1―1からの内角高めカットボールに対応できなかった。「見たことないようなキレの、すごいボールでした」。初めて見る変化に驚きを隠せなかった。

 前夜14日のプロ初打席は見逃し三振。「何も起こらない。なんとか打球を出せればよかった」。帰寮後、映像を見返し「(対戦した)ウィックは追い込まれたら分が悪い。2球目の真っすぐを前に飛ばせなかった」と反省。この日の午前中はG球場でマシン相手に40分間打ち込んでから球場入りした。

 試合中のベンチでは2軍の時と同様、指揮官の横に座った。「監督の言葉を聞くだけで勉強になる。

桑田監督から『2軍でやってきたことを1軍で同じようにやればいい』と言われて送り出されたので」。すべてを吸収しながら、まずは初安打を目指す。(臼井 恭香)

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