◆東京六大学野球秋季リーグ戦第1週第4日▽法大7―4慶大(16日・神宮)
法大が慶大に12安打7得点と打ち勝ち、2勝1敗1分けで今季初の勝ち点を挙げた。リーグ戦初先発の最速151キロ右腕・丸山陽太(4年)=成東=が6回途中を3安打1失点でリーグ戦初勝利をマーク。
丸山がリーグ戦初先発初勝利を挙げた。5回0/3を3安打1失点と快投。今カードでは救援で2登板しており、主将の松下歩叶内野手(4年)=桐蔭学園=が大島公一監督(58)に「慶大打線に一番、合っていないのは丸山じゃないですか」と進言。昨春にトミー・ジョン手術を受け、過酷なリハビリを経て復活したばかり。その影響もあって球数は48で降板したが、しっかりゲームメークした。
1浪を経て法大に入学。2年時には社会人の強豪・NTT東日本戦でも先発し、好投するなど、大島監督には「強敵に強い」という印象もあった。「今回は慶大打線が相当強敵だったので、先発させました」と起用的中に指揮官も笑みがあふれた。
丸山は「楽しもうと投げました。真っすぐがよかったと思います」と充実の表情。父・一則さんは早実、早大でプレー。
「この1勝はでかい。優勝に一歩近づけて良かった」と勝ち点奪取に力を込めた丸山。創部110周年の記念イヤー。名門復活へ、頼もしい戦力が名乗りを上げた。(加藤 弘士)