◆第71回オールカマー・G2(9月21日、中山競馬場・芝2200メートル、1着馬に天皇賞秋・G1の優先出走権)
1年半ぶりの勝利へ上昇ムードだ。コスモキュランダは24年3月の報知杯弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇を飾って以降、白星から遠ざかっている。
「(調教の)強度を上げてこられているのはいいですね。函館滞在時より乗り込めているので、やはり環境としては美浦の方がいいです」と説明。前走時は函館競馬場での調整だったことで坂路が使えなかった影響などもあり、能力全開とはいかなかった。
17日の最終追い切りに備え、全休日の16日も美浦で馬場入りして坂路を61秒1―15秒0。「坂路の後にEコース(ダート)を1周したのですが、軽く走れていたし、いいですね。調子は良さそうです」とトレーナーは納得の表情を浮かべていた。
報知杯弥生賞の勝利に加え、皐月賞で2着と好走した中山の舞台。今回と同じ距離のセントライト記念でも2着があり、ダノンデサイルが勝った今年のアメリカJCCでも3着と実績は十分だ。加藤士師は「相手は強いですが、実績のある中山ですし」と言葉に力を込めた。(西山 智昭)