◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠地・フィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。2点リードで迎えた2回2死一、三塁の第2打席は左直に倒れた。

飛距離359フィート(約109・4メートル)とフェンスオーバーにはもうひと伸び足りなかった。

 フィリーズ先発はJ・ルサルド投手(27)。今季14勝を挙げている左腕で、大谷は試合前の時点で通算10打数1安打の打率1割、1本塁打、1打点、5三振となっていた。エンゼルス時代の21年に本塁打を放っているが、それ以降は分が悪い相手を何とか攻略したいところだ。初回先頭の第1打席は初球を打って二ゴロだった。この日の試合は「小児がん啓発ナイト」として行われ、UCLAヘルスの小児がん患者たちが描いた計28選手分の似顔絵が打席に入った時などにビジョンに特別表示されている。大谷も2回の打席では爽やかな似顔絵が映し出された。

 前日16日(同17日)の同戦では二刀流出場。初回に初対戦のシュワバーに対して初球からメジャー自己最速タイの101・7マイル(約163・7キロ)直球を投げ込み、最後はスライダーで見逃し三振に斬った。続くハーパーには四球を与えたが、結局5回まで投げて許した走者はこの1人だけ。予定のイニングを無安打無失点、68球で投げ切った。

 投手として圧巻の投球を見せると、今度は打者でも魅せた。

リリーフ陣が逆転を許し、2点を追う展開となった8回先頭。ロバートソンのカットボールを捉えると、打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度37度で高々と舞い上がった白球は飛距離430フィート(約131・1メートル)で右翼の敵軍ブルペンに飛び込んだ。3試合ぶりの50号ソロで2年連続となる大台到達。B・ルース(ヤンキース)らに肩を並べた。54奪三振と合わせて、前人未到の「50―50」(50本塁打&50K)を成し遂げた。

 3年連続本塁打王に向けては、16日(同17日)時点でシュワバーと3本差。15日(同16日)の第1戦ではシュワバー、16日の第2戦では大谷がアーチをかけたが、直接対決最終ラウンドで大谷は差を縮めることができるだろうか。

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