◆米大リーグ ドジャース5―0フィリーズ(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同東地区2連覇を決めているフィリーズに完封勝ち。先発したB・スネル投手(32)が7回2安打無失点12Kの快投で3連敗を阻止した。

この日は同地区2位のパドレスも勝利したため、ゲーム差は2で変わらないものの、地区優勝マジックは1つ減って「8」となった。

 「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(31)は3点リードの8回に2戦連発の51号ソロを放ち、4打数1安打1打点と大きく勝利に貢献した。

 本拠地が大歓声に包まれたのは3点リードの8回先頭だった。それまで3打席は抑えられていたフィリーズ先発左腕・ルサルドの外角スイーパーを完璧に捉えた。打球速度107・8マイル(約173・5キロ)、打球角度32度、飛距離408フィート(約124・4メートル)。白球はセンター右のスタンドまで飛んでいった。前日16日(同17日)の試合では二刀流出場で3試合ぶりの50号ソロを放ち、史上6人目の2年連続50本塁打を達成。投げては5回無安打無失点5奪三振と快投し、54奪三振と合わせて史上初となる「50―50」(50本塁打、50K)と達成したが、一夜明けたこの日も勢いが止まることはなかった。今季最長の連続試合出塁は「22」となった。

 3年連続本塁打王に向けてはトップのシュワバーと2本差。今カードでは初戦にシュワバーが53号、第2戦で大谷が50号、第3戦で大谷が51号と直接対決は大谷に軍配が上がった。

 ナ・リーグ西地区では首位のドジャースだが、リーグ全体では勝率3位。

現状では地区優勝したとしてもポストシーズンはワイルドカードシリーズ(S)からの参戦となる。地区Sからの参加となる勝率リーグ2位のフィリーズとは5・5ゲーム差。レギュラーシーズンは残り10試合。最後まで勝利を重ねるしかない。

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