歌舞伎俳優の中村橋之助、市川男寅、中村莟玉、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松らが出演する来年1月の「新春浅草歌舞伎」(来年1月2~26日、浅草公会堂)の演目と主な配役が18日、松竹から発表された。

 花形歌舞伎俳優の登竜門。

第1部は、智勇を兼ね備えた名将を描いた時代物の名作「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」鶴ヶ岡八幡社頭の場から幕を開ける。染五郎が梶原平三景時、男寅が俣野五郎景久、鶴松が奴菊平、左近が六郎太夫娘梢、橋之助が大庭三郎景親を演じる。

 続く舞踊は新年の幕開けに相応しい優美で上品な「相生獅子(あいおいじし)」と「藤娘(ふじむすめ)」の2本立て。「相生獅子」では鶴松、左近が姫、「藤娘」では莟玉が藤の精を勤める。

 第2部は、夫婦の絆と命懸けの絵筆から起こる奇跡が胸を打つ義太夫狂言の名作「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」土佐将監閑居の場から。橋之助が浮世又平後に土佐又平光起、鶴松が女房おとく、染五郎が狩野雅楽之助、男寅が土佐修理之助を演じる。男女2人が華やかに踊る道成寺物の舞踊「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」は、左近が白拍子桜子後に狂言師左近、橋之助と染五郎が強力、莟玉が白拍子花子を勤める。

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