◆JERAセ・リーグ 広島2―7阪神(18日・マツダスタジアム)

 ついに出た。猛虎の助っ人が待望のアーチを描いた。

1点リードの6回先頭、阪神・ヘルナンデスは、広島・中崎の初球を迷いなく振り抜いた。弾丸ライナーで打球は左翼席上段へ。1号ソロだ。「初めての本塁打だから、とてもうれしいね。自分が打てるゾーンを意識して打席に入ったけど、しっかり集中して打つことができたよ」と素直に喜んだ。 これが134戦目で今季の阪神の外国人初本塁打。助っ人9人で始動した藤川体制1年目だが、支配下野手はヘルナンデスのみで、途中加入も投手だけだった。ここまで39試合の出場で打率2割だった年俸約4500万円の格安助っ人はこの日、1軍に昇格。ベンチ外となった佐藤輝の代役で結果を残した。「すごくいい一日になった。監督が信じて使ってくれた中で、打ててみんなに感謝したい」と笑顔で振り返った。

 チームは3連勝。

今季の広島戦を6連勝で締めて、このカード19勝は球団史上最多タイだ。藤川監督は「誇らしく、今日出た選手たちも活躍できましたし、(広島のファンに)いい報告ができた」と胸を張った。残り9戦、次なるステージへ戦力は何人いてもいい。(直川 響)

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