全世界で1億5000万枚以上のアルバムセールスを誇る米5人組ロックバンド・エアロスミスが、11月21日に英ロック歌手のヤングブラッド(28)とのコラボレーションEP「One More Time」を発売することが18日、分かった。エアロにとって、アルバム「Music from Another Dimension!」(2012年)以来13年ぶりの新曲リリースになる。
コラボのきっかけはヤングブラッドの楽曲「Hello Heaven,Hello」(2025年3月)の制作に、エアロスミスが参加したことから。スタジオでの強烈な化学反応により、45歳差以上の2組が意気投合し、今作の制作へとつながった。
スティーブン・タイラー(77)とジョー・ペリー(75)は今月7日、ヤングブラッドと共に「MTVビデオ・ミュージック・アワード」(米ニューヨーク)内のオジー・オズボーンさん(享年76)の追悼コーナーに出演。オジーさんの名バラード「ママ、アイム・カミング・ホーム」を披露している。
新作EPには19日配信の「My Only Angel」や「Problems」「Wild Woman」、2025年仕様にリミックスされた「Back In The Saddle」(1976年)など全5曲を収録予定。どの楽曲もトム・ハミルトン(73)のベースを土台に、ペリーとブラッド・ウィットフォード(73)のギターが火花を散らし、タイラーの唯一無二の歌声とヤングブラッドのボーカルが激しく絡み合っている。ヤングブラッドは「このような形で一緒に携われることを光栄に思う。ロックンロール・ミュージックよ、永遠に。愛を込めて」と喜びをかみ締めた。
タイラーは声帯を負傷し、24年8月にツアー引退を発表したが、メンバー個々の活動は活発化している。結成55周年を迎え、新たな展開も期待できそうだ。
◆エアロスミス 1973年デビュー。
◆ヤングブラッド 本名ドミニク・リチャード・ハリソン。1997年8月5日、英ドンカスター出身。28歳。2017年デビュー。これまで「アイドルズ」などアルバム4作品をリリースし、3度、全英チャート1位。日本には22年、サマーソニック出演で初来日。