◆米マイナー3A タコマ―オクラホマシティー(18日、米ワシントン州タコマ=チェニースタジアム)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が18日(日本時間19日)、傘下マイナーの3Aオクラホマシティーで敵地のタコマ戦で、自身初となる中継ぎ登板を果たし、1イニングを無失点に抑えた。8点リードの5回に3番手でマウンドに上がると、先頭をいきなり見逃し三振。
2番手以降のリリーフ登板はオープン戦ではあるが、シーズン中は日米通じて初めてだった。これまでのマイナー5試合ではいずれも先発していたが、今季中のメジャー復帰に向け、救援転向に踏み切った。
右肩痛などのため負傷者リスト(IL)入りしている佐々木は、9日(同10日)に3Aで5度目のリハビリ登板に臨み、今季最速となる100・6マイル(約161・9キロ)を計測するなど5回途中3安打3失点8奪三振と力投。この試合で右ふくらはぎを負傷したというが、大事には至らなかった。
15日(同16日)には、A・フリードマン編成本部長が日米メディアの取材に対応し、今季中のメジャー復帰については「それはどうなるか見てみよう。これからの登板を終えて、我々がどの地点にいるかを見ていく。彼が復帰してドジャースのために投げる姿は十分に考えられる」と否定せず。また、ロバーツ監督は、佐々木の救援転向の可能性については「私の理解では、朗希はチームを助けるためなら何でもやれるいい状態にあると思う」と話していた。
ドジャースは先発陣は山本由伸、グラスノー、スネル、シーハン、大谷、カーショーと盤石の体制だ。一方で中継ぎ陣は崩壊気味。
16日の本拠地・フィリーズ戦でも4点リードの6回にマウンドに上がった2番手左腕ロブレスキーが5失点で逆転を許すと、6―6の9回に右腕トライネンが9番マルシャンに決勝3ランを被弾。大谷が二刀流出場で5回までノーノー投球、打っては2年連続50号を放ったが、勝利とはならなかった。連覇を狙う今季のドジャースにとって、最大のウィークポイントとなっているブルペン陣。佐々木が救世主となるか。