◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が18日(日本時間19日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点をリードした8回1死走者なしの4打席目に、2打席連続となる二塁打を左中間に放った。

 ジャイアンツ先発のローガン・ウェブ投手(28)。

試合前の時点で今季14勝(10敗)を挙げ、5年連続の2ケタ勝利をマークしているエースだが、大谷は、今季だけで2本塁打。7月にはジャイアンツの本拠地・オラクルパーク(サンフランシスコ)で海に飛び込む場外弾“スプラッシュヒット”を放ち、13日(同14日)にも今季自己&球団最長となる飛距離454フィート(約138・4メートル)の49号特大弾を放つなど、相性は悪くなかった。

 先発した山本由伸投手(27)は1回表、2四球を与えるも無失点発進。1回裏先頭の大谷は、カウント2―2から低めの際どいコースのスイーパーを見逃すもストライクコールで三振を喫し、ガックリとした表情を見せた。山本は2、3回も無失点。両軍無得点、3回1死一塁で大谷は2打席目に立ったが、二ゴロ併殺打に倒れた。

 山本は6回途中で108球を投げ、1安打無失点、7奪三振の好投を見せて降板。ベンチに戻る際には本拠地のファンが総立ちになって大きな拍手が送られた。山本が降板した後の6回には1死一塁で大谷が3打席目に立つと、右翼フェンス直撃の二塁打。打球速度107・8マイル(約173・5キロ)の強烈な打球で、データサイト「Baseball Savant」によると、ヤンキースタジアムなど、30球団の本拠地のうち2球場で本塁打になった当たりだった。1死二、三塁とチャンスを作ると、ベッツの遊ゴロ、フリーマンの中前適時打で2点を先取した。

 1点差に迫られた8回1死走者なしの4打席目は、2番手左腕のルケーシーと対戦したが、カウント1―1から3球目のシンカーを左中間にはじき返して2打席連続の二塁打となった。

 大谷は本拠地のフィリーズ3連戦2戦目だった16日(同17日)に先発登板して5回無安打無失点と好投して50号も放つと、前日17日(同18日)の3戦目にも51号を放って2試合連続本塁打。この日の3打席目の二塁打で、23試合連続出塁となった。試合前にはドジャース一筋18年、通算222勝のレジェンド左腕クレイトン・カーショー投手(37)が今季限りでの現役引退を発表。レギュラーシーズンはこの試合を含めて残り10試合となり、チームの地区優勝のマジックは「7」となっている。

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