◆米大リーグ ドジャース2―1ジャイアンツ(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・山本由伸投手(27)が18日(日本時間19日)、本拠地・ジャイアンツ戦に先発し、5回1/3を1安打無失点。7奪三振も自己ワースト6四球の“怪投”だった。
防御率2・58はリーグ2位に浮上。194奪三振は同8位となり、レギュラーシーズンは残り1登板となりそうだが「200」の大台も視界に捉えた。
「チームの勝利につながったのでそこは良かったと思いますけど、四球のところはまだ振り返れてないので、細かいところはまだ分からないですが、フォームのところがうまくまとめきれず、いい投球だったり、悪いところだったり、安定していい投球はできなかったですが、何とか無失点に抑えられたので良かったかなと思います」と振り返り、「体調がすごく良かったので。良かっただけに、ブルペンからどんどんいい球を投げていて。ちょっと良かっただけにいき過ぎたかなというのは、今なんとなく振り返ると思いますけど、また映像とか見ながらしっかり冷静に分析して、また来週に向けてやりたいと思います」と前を見据えた。
初回は2死から連続四球と珍しく制球を乱して25球を要したが、一、二塁から5番エルドリッジをカーブで空振り三振。2回は2死からベイリーの左前打で初安打を許したが、冷静に後続を料理した。4回。2四球で1死一、二塁とされたが、盗塁死と李政厚(イ・ジョンフ)を空振り三振でピンチを脱出。5回は2死から1番ラモスを歩かせて自己ワーストタイの5四球となったが、ディバースをスプリットで空振り三振と制圧した。
5回を投げて球数は94球に達していたが、両軍無得点の6回も続投。先頭の3番アダメズにメジャー自己最悪の6四球目を与え、さらに二盗を許したが、4番チャプマンを空振り三振としたところで交代が告げられた。
前回12日(同13日)の敵地・ジャイアンツ戦では7回1安打1失点10奪三振。9回2死までノーヒッターの快投を披露した6日(同7日)の敵地・オリオールズ戦に続く好投だった。先発で2試合続けて7回以上を投げて、1安打以下に抑えたのは1925年のD・バンス以来、球団100年ぶりの快挙となった。しかし、最近3試合は全て7回1失点かつ10奪三振という内容ながら、白星がついていなかった。そしてこの日で3試合連続で被安打1となったが、12勝目は4試合連続でお預けとなった。
この日は通算222勝左腕カーショーが今季限りで現役を引退することを発表した。山本は昨季から同僚となり、今年7月にはカーショーとキャッチボールをしたこともあった。当時は山本が1回途中KOを喫したブルワーズ戦の2日後。約15分間のキャッチボールを終えると、カーショーは「GOOD!」「ALL GOOD!」と笑顔を見せていた。レジェンドからも大きな期待を受ける由伸は19日(同20日)に先発するカーショーに無失点でバトンを託した。