◆米大リーグ ドジャース2―1ジャイアンツ(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同3位のジャイアンツに勝利し、この日敗れた同2位のパドレスとのゲーム差を「3」に広げた。地区優勝マジックは2つ減って「6」。
通算222勝左腕のカーショーが今季限りでの現役引退を発表した日を白星で飾った。5回まで両軍無得点が続いたが、6回。1死一塁で大谷翔平投手(31)が右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、二、三塁と先制機を広げると、ベッツの遊ゴロの間に三塁走者が生還して、待望の先取点につながった。さらに3番フリーマンが中前適時打を放ち、大谷が生還してリーグ断トツの138得点とした。
大谷は8回にも左中間を破る二塁打を放ち、2安打1得点。6回の一打で連続試合出塁を「23」まで伸ばした。投げては先発の山本由伸投手(27)が5回1/3を1安打無失点7奪三振。渡米後ワーストの6四球を与えたが、108球の“怪投”で得点は与えなかった。直近3試合は5回以上を投げて全て被安打1。打線の援護なく、12勝目はまたしてもお預けとなったが、防御率2・58はリーグ2位となった。レギュラーシーズンの登板は残り1試合。
ロバーツ監督は「もし今年の由伸の穴を探すとしたら、時々慎重になりすぎてカウントを不利にして球数が増えることだろう。しかし、彼は必要な時に競い合い、必要な投球を決める優れた能力を持っていて、それをこの場面でもやってのけた」と開幕からチームで唯一先発ローテを守り続けているエースをたたえた。