「59」の3人目に出てくる馬場正平とは、のちのプロレスラー、ジャイアント馬場だ。55年に新潟・三条実を2年で中退して投手として巨人入り。
3年目の57年8月25日の阪神戦(甲子園)。1―9の8回裏、プロ初登板のマウンドに立ち、吉田義男を二ゴロに打ち取るなど3者凡退のデビューを果たした。10月23日の中日戦(後楽園)では初先発。5回1失点の好投を披露したが、惜しくも敗戦投手となった。
その後は目の疾患などで低迷。59年オフに自由契約となる。3試合に登板してちょうど100球、0勝1敗の成績を残した。
60年2月、大洋(現DeNA)の明石キャンプにテスト参加するが風呂場で転倒。左肘に大けがを負ったため、野球生活を断念した。