◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が19日(日本時間20日)、本拠地・ジャイアンツ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。ポストシーズン進出へのマジックは「1」となっており、この日の試合に勝つか、ダイヤモンドバックスが負ければ、13年連続のポストシーズン進出が決まる。

 前日18日(同19日)の本拠地・ジャイアンツ4連戦初戦は、両軍無得点の6回に大谷の二塁打などでチャンスを作ると2点を先制して逃げ切って2連勝。4年連続の地区優勝へのマジックを「6」とし、13年連続のポストシーズン進出へは王手をかけた。大谷の3戦連発52号は出なかったが、2本の二塁打を放って23試合連続出塁と存在感を見せた。

 この日は現地時間の9月19日。2年前のエンゼルスに所属していた23年には18年10月以来5年ぶり2度目となる右肘手術を受けた。ちょうど1年目の昨年(24年)は敵地・マーリンズ戦で3打席連続本塁打など、6打数6安打10打点2盗塁の大暴れでメジャー史上初の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を達成して伝説を作った1日。自身初のポストシーズン進出を決めた一戦でもあった。大谷にとっては思い出深い「9・19」だ。

 ドジャースの先発はクレイトン・カーショー投手(37)。前日18日(同19日)には今季限りでの現役引退を発表し、この日がレギュラーシーズンでの本拠地最終登板となる。通算222勝の左腕で、昨季は2勝と苦しんだが、今季はここまで山本に次ぐチーム2位の10勝(2敗)を挙げて防御率3・53とチームに欠かせない存在だ。ドジャース一筋18年の左腕が慣れ親しんだ本拠地のマウンドで有終の美を飾りたいところだ。

 投げ合うジャイアンツの先発はロビー・レイ投手(33)。ブルージェイズ時代の21年にはサイ・ヤング賞にも輝いた実績を持つ通算88勝の左腕で、今季も11勝(7敗)を挙げている。大谷は過去17打数4安打の打率2割3分5厘で本塁打、打点はなし。14日(同15日)に敵地で対戦した際にも2三振を喫するなど3打数無安打に抑え込まれた。やや苦しめられている相手でもあるが、本塁打王争いで2本差と迫るシュワバー(フィリーズ)を追い詰めるためにも52号を狙いたいところだ。

 大谷は前日18日(同19日)終了時点でチーム153試合中、チーム最多150試合に出場。51本塁打(リーグ2位)、95打点(同6位)、打率2割8分3厘(同9位)、19盗塁(同18位)、138得点(同1位)、出塁率・395(同1位)、長打率・617(同1位)、OPS1・012(同1位)とマークしている。ドジャースは今季のレギュラーシーズンが残り9試合。地区2位のパドレスには3ゲーム差をつけて地区首位を走っている。

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