クリストフ・ルメール騎手=栗東・フリー=は凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)で、アロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父ドゥラメンテ)とのコンビで挑む。海外初戦のギヨームドルナノ賞・仏G2(ドーヴィル競馬場、芝2000メートル)では逃げて3馬身半差の圧勝だった。
過去13回の騎乗で最高着順はプライドに騎乗した2006年の2着(当時はフランス所属)。日本からディープインパクト(3位入線→失格)が挑戦し、注目を集めた年だった。6歳牝馬で挑み、後方から追い込んでレイルリンクに続く2着になった。
2015年春にJRAに移籍し、日本調教馬では5回挑戦している。2023年には当時5歳だった牝馬のスルーセブンシーズで挑み、日本調教馬では最高着順の4着。後方で脚をため、馬群の間を縫って伸びて「これだけのハイレベルで、すごくいいパフォーマンスをしてくれた」と最大級の賛辞を贈った。
日本のファンに愛されてきたルメール騎手が、日本競馬の悲願を母国で成し遂げるか。前哨戦で圧巻のパフォーマンスを見せた相棒で、世界の頂点を目指す。
◇ルメール騎手の凱旋門賞成績◇
02年 センシブル 16着
04年 ブルーカナリ 12着
05年 プライド 7着
06年 プライド 2着
10年 ベーカバド 4着
11年 サラフィナ 7着
12年 シャレータ 9着
14年 アヴニールセルタン 11着
16年 マカヒキ 14着
17年 サトノダイヤモンド 15着
19年 フィエールマン 12着
22年 ステイフーリッシュ 14着
23年 スルーセブンシーズ 4着
※15年春にJRA移籍。16、17年はシャンティイで開催。