歴史的な猛暑の夏が過ぎ、熱い駅伝シーズンが到来する。学生3大駅伝は10月13日の出雲駅伝で開幕し、第2戦の全日本大学駅伝は11月2日に実施。
箱根駅伝3連覇を目指す青学大の今季チームテーマは「王者の挑戦~俺が青学を勝たせる~」。主力選手だけではなくチーム全員が勝利に貢献することを誓う。
大黒柱はマラソン日本学生記録保持者の黒田朝日(4年)だ。2年連続で2区を走り、2年時に区間賞。3年時は区間3位ながら従来の区間記録を超えた。3年連続となる2区に向けて「区間新記録は意識しませんが、区間記録を持つエティーリ選手(東京国際大3年)は意識します」とチームを勝たせる覚悟を示す。
前回の箱根で4~6区区間賞の太田蒼生(あおい)、若林宏樹、野村昭夢ら強力な世代が卒業したが、同10区区間賞の小河原陽琉(ひかる)、黒田朝の弟・然ら2年生が成長している。原晋監督(58)は「箱根優勝を狙える選手層になってきた」と手応えを明かす。「王者兼挑戦者」の青学大は、25年度も大学駅伝界の中心となる。(竹内 達朗)