学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月13日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)のチーム登録(選手10人)が24日午後零時に締め切られ、7年ぶり(6大会ぶり)5度目の優勝を狙う青学大は、エースで主将の黒田朝日(4年)ら主力が順当にメンバー入りし、ルーキーの椙山一颯(いぶき)らも加わった。ほぼ万全なメンバーで、出雲に向かう。

 青学大は、今年1月の第101回箱根駅伝で総合新記録で2年連続8度目の優勝を果たした。その優勝メンバーの1区10位の宇田川瞬矢(4年)、2区区間新で区間3位の黒田朝、8区区間賞の塩出翔太(4年)、10区区間賞の小河原陽琉(2年)は、それぞれ順調に成長し、今季初戦の出雲駅伝で順当に登録メンバーに入った。

 3年生では1年時に出雲駅伝を経験している鳥井健太がメンバー入り。1年時に5区10位と苦戦したリベンジを期す。

 今季の青学大は2年生が充実。小河原のほか、飯田翔大、安島莉玖、折田壮太が名を連ねた。

 安島は5月の関東学生対校2部1万メートルで28分19秒81の自己ベスト記録で日本人トップの4位と活躍。折田は7月の日本選手権5000メートルに出場したスピードランナー。飯田は8月に自身のSNSで「急速進行型脱毛症」を発症していることを公表。「病気のことを公表するかどうかは、本当に悩みました」と明かす一方で「多くの人の支えによって陸上競技に取り組めていることを強く感じています。もちろん、病気を抱えているからといって陸上競技を諦めたわけではありません」と強い意欲を示した。

 ルーキーでは椙山、神邑亮佑の2人がメンバー入りし、チームに勢いを与えている。

 前回の箱根駅伝で4~6区区間賞の太田蒼生、若林宏樹、野村昭夢ら強力な世代が卒業したが、青学大は今季も戦力が充実。25年度の学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝で、年度をまたいで学生駅伝連勝を狙う。

 6区間45・1キロのスピード駅伝。青学大のほか、昨季の王者で全日本大学駅伝2冠の国学院大、昨季の3大駅伝すべて2位と安定した強さを持つ駒大、スピードランナーがそろう中大、伝統校の早大、駅伝巧者の創価大が激しい優勝争いを繰り広げることになりそうだ。

 青学大の出雲駅伝登録メンバーは以下の通り。

黒田 朝日(4年)

塩出 翔太(4年)

宇田川瞬矢(4年)

鳥井 健太(3年)

小河原陽琉(2年)

飯田 翔大(2年)

安島 莉玖(2年)

折田 壮太(2年)

神邑 亮佑(1年)

椙山 一颯(1年)

編集部おすすめ