陸上長距離の絆記録挑戦会が24日、東京・町田市立陸上競技場で行われ、青学大は学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月13日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)の選手選考の一環として出場し、エースで主将の黒田朝日(4年)が13分34秒01で全体トップになった。ルーキーの神邑(かみむら)亮佑が自己ベスト記録を31秒56も更新する13分43秒99でチーム3位と存在感を示した。

 青学大とともに今季の学生駅伝で覇権を争うことになる中大、創価大の一部の有力選手も参加。中大の佐藤蓮(3年)が13分40秒96で全体2位、創価大の石丸惇那(4年)が13分42秒12で全体4位と好走した。

 今年1月の第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たし、今季の初戦の出雲駅伝で年度またぎの連勝を狙う青学大は、練習と選手選考を兼ねて絆記録挑戦会5000メートルに出場。エースの黒田朝が約2000メートルから独走。原晋監督(58)は「やっぱり別格だ」とうなった。悠々とトップでゴールした黒田朝は「9割くらいで走りました」と冷静にレースを振り返った。

 この日、青学大で出雲駅伝メンバー入りに大きくアピールした選手がルーキーの神邑亮佑だ。14分15秒55だった自己ベスト記録を30秒以上も更新する13分43秒99をマークした。「この夏はしっかり練習が積めましたので、13分45秒くらいは出ると思っていました」と充実の表情で話した。一躍、出雲駅伝メンバー候補に浮上。「走りたいです。故障しないように気をつけて、もっと調子を上げていきたいです」と意欲的に話した。

 この日、出雲駅伝のチーム登録(選手10人)が締め切られ、7年ぶり(6大会ぶり)5度目の優勝に向けて、ほぼベストメンバーがそろった。黒田朝は「チームとして3冠を狙っています。僕は軸としてチームを引っ張っていきます」と力強く話した。

 絆記録挑戦会では、出雲駅伝の登録メンバーから外れた選手も好走。熊井渓人(3年)は13分48秒28、花本史龍(3年)は14分5秒49の自己ベストをマークした。前回の箱根駅伝で4~6区区間賞の太田蒼生、若林宏樹、野村昭夢ら強力な世代が卒業したが、今季も戦力は充実。原晋監督(58)は「チーム全体が良くなっています」と胸を張った。

 絆記録挑戦会5000メートルを力走した後、青学大ランナーは、普段と同じように選手寮まで7キロを軽々と走って帰っていった。

 青学大の出雲駅伝登録メンバーは以下の通り。

黒田 朝日(4年)

塩出 翔太(4年)

宇田川瞬矢(4年)

鳥井 健太(3年)

小河原陽琉(2年)

飯田 翔大(2年)

安島 莉玖(2年)

折田 壮太(2年)

神邑 亮佑(1年)

椙山 一颯(1年)

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