フィギュアスケート女子で2018年GPファイナル覇者の紀平梨花(トヨタ自動車)が29日、アイスダンスに挑戦すると自身のインスタグラムで明らかにした。今年のアジア大会銅メダルの西山真瑚(しんご、オリエンタルバイオ)とカップルを結成する。
「この度、西山真瑚さんとアイスダンスカップルを結成することになりました。私はアイスダンスに挑戦します。この挑戦を後押ししてくれた家族や所属先、スポンサーの皆様、私にもう一つのスケート人生の機会をくれた西山真瑚さんには感謝しています。これからも夢に向かって全力で取り組んで参ります」と決意を記した。
紀平は2021年に右足首を疲労骨折し、22年北京五輪出場の道を絶たれた。昨季までの2シーズンは全休し復活を目指していたが、16日に全日本選手権の予選となる中部選手権(19日開幕・名古屋)を欠場すると発表。2026年ミラノ・コルティナ五輪のシングルでの出場の可能性がなくなっていた。「今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでいる。復活に向け、全力で努力してまいります」と自身のSNSにつづっていたが、「新たな挑戦」がアイスダンスだった。
西山は昨季まで田中梓沙と「あずしん」として活躍。7月に解散を明かしていた。新たなパートナーと今季を戦う。
過去には男子で10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔が、19年にアイスダンスへの転向を電撃発表した例がある。村元哉中と組み、22年四大陸選手権で銀メダルを獲得するなど活躍した。