ジャイアンツは29日(日本時間30日)、ボブ・メルビン監督(63)を解任したことを発表した。現役時代に捕手として活躍したバスター・ポージー編成本部長(38)が通達したという。

 ジャイアンツは今季、オフに遊撃手のアダメズを獲得し、6月途中には内野手のディバースをレッドソックスからトレードで獲得するなど打線強化を中心に積極的に動いたが、81勝81敗の勝率5割でナ・リーグ西地区3位に沈み、ポストシーズン進出を逃した。21年に地区優勝を果たしたが、その後はドジャースが4連覇してジャイアンツは4年連続でポストシーズンにすら進めていない。

 メルビン監督はかつてマリナーズ、ダイヤモンドバックス、アスレチックス、パドレスを率いた名将。今季が監督通算22年目のシーズンだったが、チームをポストシーズンに導くことはできなかった。22、23年はパドレスの監督を務めていたが、24年からジャイアンツの監督に就任。昨季は80勝82敗で地区4位に沈み、今季も貯金を作ることはできなかった。

 ナ・リーグ西地区は、13年以降の13年間でドジャースが12度地区優勝するなど、頭一つ抜けた存在。ライバル球団であり、伝統球団でもあるジャイアンツが、監督解任で来季へ向けて早くもテコ入れに動いた。

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