◆第79回国民スポーツ大会高等学校硬式野球競技会▽準決勝 高川学園5―4仙台育英(30日・マイネットスタジアム皇子山)

 1―2で迎えた3回2死満塁、山口岳士(がくと)中堅手(3年)が2球目の直球を左翼スタンドへたたき込むと、会場はどよめいた。「3年間頑張ってきて良かったなって思います」と、公式戦初の満塁本塁打の余韻に浸った。

その裏の攻撃で仙台育英も2本塁打を放って1点差まで迫ったが、この一打が決勝打となった。

 目標の選手は巨人の岡本和真だという山口は、下半身の使い方を動画で見て参考にしている。「強いチームに勝つためにやってきた。甲子園(3回戦)で負けて悔しい思いをしたけど、国体で優勝するために1か月練習してきた」と決意は固い。10月2日に行われる決勝で必ず夢をかなえる。

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