◆JERA セ・リーグ 巨人4―2中日(30日・東京ドーム)
巨人・田中将大投手(36)が日米通算200勝(日本122勝・米国78勝)を達成した。中日戦(東京ドーム)に先発し、6回2失点で本拠地初白星となる今季3勝目を挙げた。
プロ19年目での偉業達成。試合後の記者会見では「感無量ですね。自宅に帰ってからもっと実感がわいてくる。ふわふわしている感じ」とまだ実感がない様子を口にした。
楽天に入団して1年目、2007年4月18日ソフトバンク戦で2失点完投しプロ初勝利を挙げた。「その当時、200勝を目標にだとか、200というところ特別意識していたわけではないですし、なんとか一軍で1年目から活躍したいなと思って、がむしゃらにやっていました」と夢中で積み上げてきた200勝。「皆さんが知らないところでも色々ありました。その分、本当にものすごく苦しかったですけど、なんとか乗り越えることができて、この数字にたどり着けたということは、自分にとってもそれは非常に大きな1勝でした」と道のりを振り返った。
支えてきたものは「根底にあるのは自分がもっとうまくなりたい、相手バッターを抑えたい、その気持ちですかね」と揺るぎない。日米通算200勝は野茂英雄(近鉄―ドジャースなど)、黒田博樹(広島、ドジャース、ヤンキース)、ダルビッシュ有(日本ハム―レンジャーズ―ドジャース―カブス―パドレス)に続き4人目の偉業。「偉大な先輩方のところにたどり着けて良かったな」との思いはあるが、ゴールではない。