◆第60回京都大賞典・G2(10月5日、京都競馬場・芝2400メートル、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)追い切り=10月1日、栗東トレセン

 秋の始動戦を迎えるショウナンラプンタ(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父キズナ)は坂路を単走。楽な手応えながら小気味いいリズムを刻んで、55秒8―12秒3をマークした。

キビキビした動きで十分な前進気勢があり、馬体も太め感なくすっきりと仕上がった。高野調教師は「長い馬体を大きく使って、ラプンタらしい、いい動きをしていたと思います」とうなずいた。

 2走前の天皇賞・春は3着に入り、続く宝塚記念も前有利の展開のなかしぶとく末脚を伸ばして4着。G1で堂々と渡り合える力は示したが、「勝ちに行くつもりで使っていたので、満足のいく結果ではない」とトレーナーはきっぱり。勝負の秋に向けて充実した夏の休養期間を過ごし、「疲労感がスパッと取れて元気いっぱい。めちゃくちゃフレッシュです」と休み明けでも十分に出せる状態だ。

 3歳時から重賞戦線で好走を続けているが、昨年3月のゆきやなぎ賞を最後に約1年7か月、勝ち星から遠ざかる。秋の大舞台に駒を進めるためには、賞金加算が絶対条件。「仕上がりはとてもいい。次に向かうためにはなんとしても勝たないとな、と思います」と指揮官は初タイトルへ力を込めた。

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