◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第2戦 ドジャース8―4レッズ(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区王者のドジャースが1日(日本時間2日)、ワイルドカードシリーズ第2戦の本拠地・レッズ戦で逆転勝ちし、2連勝でワイルドカードシリーズ突破と、フィリーズとの地区シリーズ進出を決めた。

 ドジャース・佐々木朗希投手(23)は、4点リードの9回に登板してポストシーズンデビューすると、2者連続三振を奪うなど、11球で3者凡退。

最速101・4マイル(約163・2キロ)をマークする圧巻の投球で試合を締めくくった。ドジャースの救援陣はワイルドカードシリーズでも苦しんだが、朗希は「球場の雰囲気もすごく高まっていましたし、初めて9回を投げて、緊張もしたんですけど、球場に後押しされながら、投げることができたと思います」と振り返った。

 マイナーで2試合、レギュラーシーズンで2試合登板しただけのリリーフで、存在感を示した朗希。9月になってチーム事情で救援に配置転換した編成トップのフリードマン編成部長は「彼は、体調はいいし、(故障から復帰する)準備もできたと言った。回復も順調だったし、今は非常に自信を持っている投手だ。(今後もチームの)とても助けになると思う。非常に才能があり、右打者も左打者も抑えられる。だから明らかに大きな助けになっている」と太鼓判を押した。

 この日は4点差の9回に登板。現状では勝ちパターンが確立されておらず、信頼の置ける抑えもいない。「守護神・佐々木」の可能性については「重要なのはわかっているが、それが何かはわからない。順調だが、それ以上のことはまだわからない」と話すにとどめたフリードマン編成本部長。

さらには朗希の存在が他の投手にも好影響を与える相乗効果を生むことも期待し「ブルペンが苦戦しているのは、実力の問題ではないと思っている。四球を出したり、カウントを悪くするのは自信から来るものだと思う。だからそれを呼び起こす方法を見つけないといけない。もし今夜の朗希の投球がそのきっかけになっても驚きはしない」と話した。

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