今季限りの現役引退を発表していた楽天・岡島豪郎外野手が4日の西武戦(楽天モバイル)後に行われた引退セレモニー後、球場内で引退会見に臨んだ。11年ドラフト5位で入団後、楽天一筋で14年間プレー。

今年の5、6月頃から引退は頭をよぎっていたという。「本当にいい14年間だったなと自分では思っている。周りの仲間に本当に感謝しています」と話し、「常に全力でやるってことを意識してやっていた。その中で14年続けられたのは、自分を誇りに思います」と振り返った。

 この日1軍に昇格し、8回の先頭打者として代打出場。「これが最後かと思ったら…」と目を潤ませながら打席に入ったが、同じ群馬県出身の西武・高橋の投じた4球目の145キロ直球を中前にはじき返した。「高橋君もめちゃくちゃ気を使って投げてくれた」と感謝。9回の守備では右翼→左翼と守備位置を変え、最後は同学年の鈴木大と交代した。スタンドの歓声と拍手を受けながらベンチに戻り、「どんな時でも背中を押してもらった。本当に声援が力になったので感謝しています」とファンへ思いを届けた。

 13年の日本一を振り返り、「あのときは東北一体となって戦えていた。そういう楽天イーグルスを皆さんと一緒に見ていきたいと思っているので。

僕もいちファンとして一体となって戦っていきたい」。今後については「家族とも、どうしようかっていう感じで。ちょっとゆっくりしながら考えて」と話した。会見の最後には、岸や鈴木大ら総勢17選手が会場を訪れ、花束を渡して記念撮影。「多すぎでしょ」と驚きながら「本当にありがたい」と笑顔を見せ、最後は報道陣にも頭を下げて現役生活を終えた。

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