侍ジャパン井端弘和監督(50)が16日、3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表メンバー11人を追加発表し、オリオールズからFAとなっている菅野智之投手(36)が選出された。17年WBC以来、9年ぶりの侍入り。

大谷翔平ドジャース)、菊池雄星エンゼルス)、松井裕樹(パドレス)に次いで4人目のメジャーリーガーとなる。

 「今回、日本代表に選出していただき、大変光栄に思うと共に、再び日の丸を背負い戦う重圧を感じ、身の引き締まるおもいです。他国を含めてすごいメンバーが出場すると思うので、チームのために自分の与えられた役割を全うし、団結して世界一を勝ち取りたいと思います」とコメントした。

 菅野は現在、オリオールズからFAとなっており、今季の所属先は未定だが「あとは(メジャーの)オファーを待つだけ」と準備を進めている。そんな中、まずは侍入りが先に決まった。現時点では今回の侍ジャパンで最年長となっている。井端監督は「本人とよく話し合いはして、こういう状況でもというところで、こちらとしても何としても来てほしいと。本人としても『行きたい』というのが一致して、所属先が決まっていなくても発表しようという形になった」と説明した。

 巨人時代に出場した17年WBCでは、3試合で0勝0敗、14回1/3を投げて防御率3・14だった。ドジャースタジアムで行われた準決勝の米国戦ではメジャー軍団を相手に6回3安打1失点(自責0)。チームは敗れたが、敵将のリーランド監督から「素晴らしい。彼はメジャーの投手だ」と賛辞を贈られた。

その後2018年の日米野球、21年の東京五輪に選出されるも辞退していたが、昨年からはメジャーに戦いの舞台を移して技術を磨いてきた。

 昨年11月には「お呼びがかかれば全力で。僕も(WBCは)ラストチャンスになると思うので、プレーしたいなって気持ちはあります。何か自分にできることがあれば、力になりたい気持ちです」と話していた。メジャー1年目の昨季は日本人ルーキー10人目の2ケタ勝利を達成。30試合で10勝10敗、防御率4・64の成績を残した。米国代表の主将ジャッジらライバル国の強打者たちと対戦してきた“経験”も日本にとって大きな財産。戦力としても、若手選手のお手本としても菅野には大きな期待がかかるだろう。

 これまでのWBC日本代表で最もメジャーリーガーが多かったのは09年の第2回大会の5人。今大会は発表された4人に加え、山本由伸(ドジャース)、村上宗隆(Wソックス)の出場が内定しており、史上最多の6人以上となる可能性が高い。最終登録メンバーの30人まで残る枠は「11」となったが、岡本和真もブルージェイズ入団会見で出場を熱望しており、鈴木誠也カブス)らも代表入りする可能性がある。

 ◆過去のWBCで侍ジャパン入りしたメジャーリーガー

 ▽第1回(06年) 大塚晶文(レンジャーズ)、イチローマリナーズ

 ▽第2回(09年) 松坂大輔(Rソックス)、岩村明憲(レイズ)、福留孝介(カブス)、城島健司、イチロー(ともにマリナーズ)

 ▽第3回(13年) なし

 ▽第4回(17年) 青木宣親アストロズ

 ▽第5回(23年) 大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、吉田正尚(Rソックス)、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)、※鈴木誠也(カブス=大会直前時辞退)

 ◆WBC日本代表メンバー(★は今回発表の選手)

【投手=10】

1  松井 裕樹(パドレス)

14 伊藤 大海(日本ハム)

15 大   勢(巨人)

16 大谷 翔平(ドジャース)

17 菊池 雄星(エンゼルス)

19 ★菅野 智之(オリオールズFA)

26 種市 篤暉(ロッテ)

61 平良 海馬(西武)

66 ★松本 裕樹(ソフトバンク)

69 石井 大智(阪神)

【捕手=2】

4  ★若月 健矢(オリックス)

12 ★坂本誠志郎(阪神)

【内野手=4】

2  ★牧  秀悟(DeNA)

5  ★牧原 大成(ソフトバンク)

6  ★源田 壮亮(西武)

7  ★佐藤 輝明(阪神)

【外野手=3】

8  ★近藤 健介(ソフトバンク)

20 ★周東 佑京(ソフトバンク)

23 ★森下 翔太(阪神)

※名前の前の数字は背番号

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