◆JERAセ・リーグ 巨人5―1中日(22日・前橋)

 打球は、左翼方向へ果てしなく伸びていった。ボビー・ダルベック内野手(30)は両翼99・1メートルのフェンスを軽々と越えていく打球から視線を切り、ゆっくりと走り出した。

「会心の当たりだった。どこまで飛んだかはもう、見ていなかったよ」。確信の6号ソロは、左翼の場外に隣接する工事現場との通路に着弾した。来日後最長不倒の推定130メートル弾で試合を決めた。

 3点リードの7回無死。4番手・藤嶋の内角高め直球を豪快に引っ張り込んだ。メジャー通算47発の4番は「場外アーチ? アメリカ時代も経験あります。本数は分からないくらいです」とニッコリ。16安打中11本が長打と、そのパワーを遺憾なく発揮している。7試合ぶりに入った一塁守備でも4点リードの9回1死で後方へのフライを好捕し、攻守で存在感を発揮した。

 激闘の日々を支えるリラックスタイムがある。父は音楽会社に勤務する「ドラマー」だという。

米コロラド州の実家には楽器があふれかえる。幼少期から自然と音楽に親しむ環境だった。約5年前から本格的に始めたギターが趣味で「気分も穏やかになります」とコードを触るのが来日後も至福のひとときだ。

 直近6試合で4発と量産態勢に入り、6本塁打は阪神・森下に1本差のリーグ単独2位に浮上した。初の地方遠征を終え「2つともすごくいい雰囲気の球場でした。ホームラン、二塁打で打点を挙げることがチームの勝利につながる。これからもしっかり結果を出せるように」。頼もしい助っ人が、勝利につながる快音を奏で続ける。(内田 拓希)

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