俳優の佐藤二朗(56)が27日、都内で行われた原作・脚本・主演を務めた映画「名無し」(城定秀夫監督、5月22日公開)の完成披露試写会に出席した。

 佐藤が初の漫画原作を手がけた作品で、自ら生み出したキャラクター“名無し”こと山田太郎役。

狂気を描いた過激な内容に「5年前からウジウジと書いて、お蔵入り寸前になった作品。賛否は覚悟しております。人間の存在という根源を揺るがしかねない、とてつもない変な映画」とアピールした。

 第49回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞した映画「爆弾」に続き、得体の知れない人間を怪演する。イベント中には、物語のカギを握る佐藤の右手をかたどったオブジェが登場。「ロビーに展示!? これが各劇場を巡回するの!?」と驚いて笑わせた。

 触れたら死を呼ぶという「右手」にちなんで、消し去りたいものについて挙手で発言を求められると「五十肩でなかなか手が上がらない。自分の五十肩を消し去りたいです」と、ボケとも本当ともつかない回答。ほぼ同年代の佐々木蔵之介(58)とリハーサルした掛け合いも披露するなど“二朗劇場”は健在だった。

 警官役で共演した丸山隆平(42)は「ここまで刺激的な作品に出演するのは、30年ぐらいこの仕事をしていて初めてだった」と戸惑いつつも興奮。観客に向けて「血が出てきたり人がボコボコになったりするのは大好物だけど、それだけじゃない奥行きのある映画。作者が血ヘドを吐きながら作っているようなものは人の心を打つ。

食わず嫌いをせず共有してほしい」と呼びかけた。

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