歌舞伎俳優の市川染五郎が主演する舞台「ハムレット」(東京・日生劇場で30日まで)が9日に初日を迎える。

 人間の苦悩を描いたシェイクスピア劇「ハムレット」を世界で活躍する演出家のデヴィッド・ルヴォー氏が現代的に演出。

デンマーク王子・ハムレットを演じる染五郎は「1か月の稽古で魂を吹き込んできたハムレットがようやく初日を迎えます。お客様が入って、初めて作品に命が吹き込まれる」。稽古の日々は「ルヴォーさんから受け取るものを整理していた。役者として、こんなに面白いことはないと思った」と話している。

 染五郎にとっては祖父の松本白鸚、父の松本幸四郎も演じた縁のある作品。お守り代わりに祖父から受け継いだ指輪をして大役に挑む。稽古で悩むこともあったが、「ハムレットもどういう選択をしたらいいのか、考えている人。演じる役者も、ハムレットと一心同体になってしまう。染五郎とハムレットが一心同体になって、お見せできるものが何なのか、探っていきたい」と意欲を見せる。

 また、ルヴォー氏からは「歌舞伎座で染五郎さんが出演している歌舞伎を見た時、『何て知性のある俳優さんなんだ』と驚き、ハムレットにぴったりだなと思いました」と存在感を絶賛された。

 ハムレットの恋人・オフィーリア役の當真あみは今作が舞台デビュー。稽古場での染五郎の印象について「舞台は3時間ちょっと。

稽古ではもっと長い時間、染五郎さんは出ずっぱり。稽古の最初から最後まで、作品に入り込んでいたので、その集中力を学びたい」。染五郎が「當真さんは稽古場で常に甘いものを食べていた」と明かすと、當真も「染五郎さんも甘いものを食べてましたよ」と返して場を和ませた。

編集部おすすめ