来年3月28日付で宝塚歌劇団を退団すると発表した、月組トップスター・鳳月杏(ほうづき・あん)が19日、大阪市内で退団会見を行った。

 鳳月にとって宝塚とは「空気」のような存在だったと明かした。

「本当に息を吸うかのように劇団に向かっていたので。生活の一部というか、人生そのものみたいな感じですね」とにっこり。人間としてもたくさん成長させていただいた場所と語り、下級生には「いろいろな気持ちを経験しながら、きっとここで一人の人間としても成長していける学びやというか、そういう場所であってほしいなと思います」とほほ笑んだ。

 トップスターとして印象的な光景として、スポットライトが当たっている時の劇場を挙げた。「すごく明るすぎて、今もですけど、客席が全く見えない(笑)。それがすごい不思議な空間だなっていうのをいつも感じています」と苦笑い。舞台の真ん中や大階段の上でピンスポットが当たった時は、不思議な幻想的な空間にいる感じがするそうで「この体験ができたことは本当にうれしいことだなというのを感じます。ある意味異空間というか、すごく現実ではないような瞬間だなと思っているので、それも舞台に集中できるポイントかなと思っています」と話した。

 トップとして、どのような姿を見せてこられたかという質問には「すごく自然体でいたい」と笑みを浮かべつつ「私自身が常にチャレンジし続けたりだとか、失敗を恐れないことを稽古場から率先してしていたので。下級生や、組のみんなは失敗してもチャレンジしたらいいんだというふうに思ってくれたらいいな」と、月組の空気感を表現した。

 壁にぶつかることもあるだろうが「一番は何のために舞台に立っているのかということは常に私も考えるようにしているので、全てはやっぱりお客様のため。つまずいた時にも最終的には何のためにやっているのかということを考えてくれたらいいな、というふうには感じています」とエールを送った。

編集部おすすめ