◆第93回日本ダービー・G1(5月31日、東京競馬場・芝2400メートル)追い切り=5月27日、美浦トレセン

 皐月賞組が実績的に優位なダービーだが、妙味のある配当の馬券を狙うためには、あえて別路線組にスポットを当てたい。過去10年でスプリングSから直行した馬は2頭(24年シックスペンス、19年エメラルファイト)のみで、いずれも着外に敗れている。

ただ、今年のアウダーシア(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)は、勝負気配に加えて調教の動きを見てもピンときた。

 2週連続でレーン騎手が騎乗した美浦・Wコースでの最終追い切りは、想像していたよりもよかった。3角で前に行きたがる面を見せても、しっかりとコントロールが利き、直線で反応するまでにワンテンポ間があるのはいつものこと。6ハロン83秒6―11秒9の馬なりできっちり併入し、手塚久調教師は「この子の場合は、時計よりも中身が重要だと思っている。先週よりも今週の方がうまくアウダーシアの性格を理解して、うまくコントロールできていたと思います」と評価した。状態も人馬の意思疎通も明らかに向上しているのがうかがえた。

 もともと調教で良く見せる方ではない馬が、1週前にしっかりと負荷をかけたことで、きっちりと動いて見せたのは大きい。トレーナーが「スピードに乗ってからの持続力にたけているので東京はいい。距離が延びるのもいいと思う」と指摘するように、舞台条件はもってこいだ。手の内に入れた名手と大駆けムードが漂う。(坂本 達洋)

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