ロックバンド「LUNA SEA」が29日、神奈川・秦野市のクアーズテック秦野カルチャーホールで2年ぶりの全国ツアーの初日公演を開催した。2月17日にドラムの真矢さん(享年56)が死去して以降、初となるツアー。

妻の石黒彩も鑑賞する中、初の地元凱旋ライブには1400人が集結し、全16曲を披露した。

 真矢さんとともに再び一歩を踏み出した。メンバー登場前、モニターに真矢さんを含めた5人の写真が映し出されると、観客からは大きな声援と拍手が沸き起こった。真矢さんのまな弟子でありサポートドラマーとして加わった淳士も含めた5人が登場すると、「SLAVE」などを披露。RYUICHIは「もちろん、真矢の思いもここに連れてきている。今日は全員で盛り上がっていければと思います!」とシャウトした。

 お別れの会から15日。「LUNA SEAを止めないでくれ」という真矢さんの言葉を体現した。グループ結成日というメモリアルデーでもあるこの日、ツアー開幕の地となったのは、真矢さんを含め、メンバーの大半の地元・秦野。特に、真矢さんは同市の観光親善大使(はだのふるさと大使)を務め、市内最大のイベント「秦野たばこ祭」に毎年参加するなど、多くの市民からも愛されていた。

 晴れの舞台に立つことはかなわなかったが、粋な演出がいくつも用意された。ステージ上には、真矢さんのドラムセットを設置。

「inside you」では、「真矢君のメロディーを流してみたいと思います」とRYUICHIが語ると、真矢さんのドラムセットが青く照らされ、モニターに故人が演奏する姿が映し出された。また、生前のドラムソロの映像が終わるのを合図に、「TONIGHT」を演奏。本編ラストの「UP TO YOU」演奏後には、SUGIZOが真矢さんのドラムセットにあるシンバルを何度もたたき、SLAVE(ファンネーム)も音が鳴る度に「真矢!」と呼応する場面もあった。

 アンコールでは、この日発売となった6年ぶりの新曲「FOREVER」を初披露。同曲には真矢さんのドラムプレーが収録されていることも明かされ、RYUICHIは「真ちゃんの思いと共に届けたい」とかみしめていた。

 真矢さんの思いを乗せた約2時間半。Jは「秦野市の懐の深さで温かく迎えてくれる。これも真矢師匠のおかげです」。SUGIZOも「真矢がいなければ今日は無かった。そこ(ドラムの場所)で最高に笑っていると思います。ねえ真矢」と語りかけ、感謝を口にした。形が変わろうともメンバーの魂とSLAVEの愛はいつまでも不変。

LUNA SEAはこれからも5人で音楽を奏でていく。(古本 楓)

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