競泳 ▽日本選手権 第2日(5日、東京アクアティクスセンター)

 男子50メートル平泳ぎが行われ、4日の100メートルで優勝した岡留大和(インターナショナルSC)は27秒03で3位となり、2冠はならなかった。日本記録保持者の谷口卓(MEIGI)が26秒84で制した。

 予選は26秒76をマークし、トップ通過。2冠を狙った決勝は混戦の中、終盤に谷口が抜け出し3位に。優勝は届かなかったが、「たっくん(谷口)が前にいたのは分かっていた。表彰台にいければという感じで、タッチを合わせて取れたので良かった」とメダルを手にし、端正なマスクを崩した。

 現在は米カリフォルニア大バークレー校に通い、NCAA(全米大学体育協会)優勝を水泳人生のゴールに掲げる。一方で、人生としての大きな目標は「将来はアメリカと日本に病院を建てたい」と明かした。進学校の東邦大付東邦中、高を卒業後、海外奨学金プログラムを利用して米国に留学した。現在は神経科学とビジネスと全く異なる学問をを履修し、医師免許資格などに向け成績を残している。

 「高校生の時から医療に興味があった。経済にも興味があって、日本が求めているもを考えたときに医療従事者の給料が低かったり、医療崩壊間近だったりする。医療関係者の話を聞いて、日本という国の中で求められてるものは何だろう。自分がやりたいことは何だろうと考えたとき、やりたいものがなかった。

でも、何かに向けて頑張ることが好き。病院経営には病院を建てて、医者にならないといけない。それにはGPA(成績評価値)が高くないといけなくて、テストも受けないといけない。僕は水泳も頑張らないといけない。人生、暇しないと思って」

 冗談を交えながらも、報道陣があっけにとられるほど、異色な文武両道スイマーが壮大な未来像を語った。パンパシフィック選手権(8月、米アーバイン)の代表も確実となったが、単位取得のため今夏は授業を控え、多忙な日々が待ち構えている。8日からは都内で代表合宿が行われ、友人と予定していた愛媛旅行はキャンセルするなど、既にうれしい悲鳴を上げている。

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