日本相撲協会の新弟子が通う相撲教習所で11日、相撲甚句の授業が9年ぶりに行われた。講師は昨年12月の財団法人設立100周年記念式典でも記念甚句を披露した春日山親方(元関脇・勢)が担当した。

 同親方は相撲甚句についての説明をした後、甚句の定番の『枕唄』と『当地興行』を指導。自ら手本として歌うなど、熱のこもった授業を行った。初めは戸惑った様子だった教習所生たちも、何度も歌い続けるうちに大きな声が出るようになっていった。授業を終えて春日山親方は「もちろん、みんな甚句のことを知らなかったと思う。まずはきっかけ作りで、興味を持ってくれたら、自分なりに聞いたり勉強したりしていく。まずはこういうものがあるということを伝えたかった。授業が終わった後も歌ってくれている力士たちがいて、やった甲斐があるという思いで、うれしい」と振り返った。

 相撲甚句は七七七五の四句で構成される民謡の一種で、幕末から明治に流行した甚句を力士が余興として唄ったことが始まり。現在は地方巡業や引退相撲の土俵上で唄われている。「わかっているだけでも約200年の歴史があるわけで、やっぱりこの伝統文化は大事で、残していかないといけないし、伝えていかないといけない。そういう役目だと思う」と語った。今後は偶数月に月2回のペースで、授業が行われる予定だという。

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