大相撲のパリ公演が現地時間の13日と14日の2日間に渡って、アコー・アリーナで開催される。9日に横綱・豊昇龍(立浪)らのA班、10日に同・大の里(二所ノ関)らのB班がそれぞれ出国し、初日へ熱が高まってきた。

 パリでの開催は1986年、1995年に続いて3度目。相手国からの招待を受けて日本相撲協会が主催する海外公演は、20年ぶりの海外公演となった昨年のロンドンに続き2年連続となる。

 昨年1月の開催発表時の会見で、発起人で共同プロモーターのダヴィド・ロスチャイルド氏は「フランスでは相撲という言葉が辞書に入っていて、誰でも日本のスポーツと伝統文化であることを知っている。一時期はテレビ放送もあり、とても詳しいフランス人もいるが、時間が過ぎるのは早い。若い世代にもう一度、相撲の魅力を伝えたい」と、パリ公演への期待を口にしていた。

 昨年のロンドン公演はチケットが全日程完売で、5日間合計で観衆約2万7000人を動員。会場は本場所に近い厳格な雰囲気が漂い、大音量の音楽を流す格闘技イベントのような入場演出で観客をあおることもなし。土俵で繰り広げられた熱戦や美しい所作に自然と観客の視線は向けられ、5日目の横綱・大の里による閉会式のあいさつでは、観客総立ちでのスタンディングオベーションが起こった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)はロンドン公演後に「(大相撲が)世界に発信された感じがする。相撲は取るだけではなく、床山さん、行事さん、呼出さんなど全部を含めて大相撲だとよく分かってほしいと思っていた。それを分かってもらえた」と、英国の地でありのままの「大相撲」が受け入られたことに手応えをにじませていた。

 そして、再び欧州の地で開催される海外公演。

豊昇龍はパリ公演へ出国前の取材で「これが大相撲だというのを全部見せたい」と意気込んだ。八角理事長は以前応じたスポーツ報知の単独インタビューで「10か国ぐらいからオファーが来ている。力士の負担を考えながら、何年かに1回はやっていきたい」と、力士にとっても学びの場となる海外公演は今後も継続的に開催していきたい考えを示していた。海外公演は大相撲の魅力を世界に発信する貴重な機会。パリ公演を成功させ、さらに世界での人気を高める。

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