◆サッカー北中米W杯▽1次リーグA組 メキシコ2―0南アフリカ(11日、メキシコシティー競技場)
開催国メキシコを開幕戦勝利に導いたハビエル・アギーレ監督は、かつて日本代表監督に就任したが、過去の八百長疑惑により、就任わずか195日で解任された経験を持つ指揮官だ。
2014年ブラジルW杯で1次リーグ敗退に終わった日本代表。
現役時代は、自国開催の1986年W杯に出場して8強進出。引退後は95年からメキシコ国内で監督を務め、2001年に同国代表監督。02年日韓W杯で16強入りに導く。その後、Aマドリード(スペイン)などの監督を経て、09年、再びメキシコ代表監督に就任し、10年南アフリカW杯でも16強入り。2014年5月まではエスパニョール(スペイン)の監督を務めていた。
日本サッカー協会(JFA)は、ザッケローニ監督が築いた攻撃的サッカーに加え、アギーレ氏による守備力の向上を期待した。献身的な守備からの攻撃を基本に、スペインリーグで恵まれない戦力の複数クラブを1部残留に導いた手腕と実績が評価された形だ。
7月24日に就任が決まり、その後の会見でアギーレ監督は「たくさん走る。いいプレーをする。勝利する」とシンプルな哲学を語り「とにかくロシアを目指して頑張りたい」と2018年ロシアW杯出場を目標に掲げた。
メキシコ人らしい明るさと、練習に対する厳しい姿勢はメリハリがあり、選手にも好評だったが、状況は一変する。
だが、12月になるとスペイン検察庁反汚職課検事が裁判所に告発したことで再び、周囲は騒がしくなった。「(選手、指導者として)プロサッカーに関わった39年の中で汚点は全くない。1000試合の中で悪いことをした要素はない。信じてください」とアギーレ監督は潔白を主張したが、JFA内部では続投を疑問視する声も出始めた。雑音の中、チームはアギーレ体制で15年1月、アジア杯に挑んだが、まさかの8強止まりに終わった。
その後、告発が受理されたことを受け、JFAが動いた。真相究明には長期戦が予想されるため、日本代表の監督を継続することが難しいと判断。2015年2月3日、当時の大仁会長が解任を発表した。就任決定日から、わずか195日。
その後はUAE、スペインのクラブなどで指導を続けた。八百長疑惑に関しては2019年12月に無罪に。手腕への評価は高く昨年7月、満を持して、自国開催となる北中米W杯に出場する母国メキシコ代表監督に3度目の就任。この日、南アフリカを破り、開幕戦勝利を飾った。

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