◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ブラジル2―1日本(29日、ヒューストン競技場)

 FIFAランク18位の日本は、同6位のブラジルに後半アディショナルタイムに決勝点を奪われて2―1で敗戦。16強進出を逃した。

逆転負けは24年2月のアジア杯準々決勝のイラン戦以来2年ぶりとなった。前半にMF佐野海舟の華麗な右足ミドルで先制したものの、後半にMFカゼミロのヘッドで同点に追いつかれた。1―1のまま延長戦突入と思われた同アディショナルタイムにFWマルチネリに決勝ゴールを決められた。

 世界一の目標を公言してきた歩み続けた4年間。過去最強のチームを作り上げたが、再び決勝トーナメントの壁に阻まれた。森保一監督は「申し訳ない思いでいる。素晴らしい選手がいて、チームが一丸となって、粘り強く最後まで戦い抜くことを毎回やってくれてた中で、今日の試合も勝つチャンスは実際にあった。それでつかみ取れなかったので、監督の力が一番足りなかった」と肩を落とした。

 では、この4年間は失敗だったのか。決してそうではない。W杯優勝の目標を掲げてきたが、森保監督は「これまで何度か話しているが、本命の世界一かというと、そうではない」と強調。あくまでもダークホース的な立ち位置であることを示した。

ただ、世界一の目標を公言してきたことに価値があったと指揮官は語る。

 「チームだけではなくて、サッカーを取り巻く環境、サッカーファミリー全ての人。サッカーをあまり認知、認識してくださっていないような方々も含めて、日本が世界一を目指して戦って、今成長している、チャレンジしていることを公言し、世界一になるために何をしなければいけないか、より考えてくれたと思う。今回はかなわなかったが、我々日本代表チームに共感、共鳴、共闘していただいた。サッカーファミリーだけではなくて、日本のライト層の方々も含めて、世界一を目指していこうという輪が大きくなったのかなと思っている」

 今回の負けも未来の世界一への道の一歩。その未来をより濃くした4年間となった。

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