◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ブラジル2―1日本(29日、ヒューストン競技場)

 FIFAランク18位の日本は、同6位のブラジルに後半アディショナルタイムに決勝点を奪われて1―2で敗れ、3大会連続の16強入りを逃した。逆転負けは24年2月のアジア杯準々決勝のイラン戦以来2年ぶりとなった。

 MF佐野海舟は前半29分に中盤で相手のパスを奪い、ドリブル突破から強烈な右足ミドルで先制ゴールを決めた。だが、後半11分にMFカゼミロのヘッドで同点に追いつかれ、同アディショナルタイム6分にFWマルチネリに右足で決勝ゴールを奪われた。

 佐野は自身の得点シーンについて「パスを出すつもりだったけど、(FW上田)綺世くんがいい感じで動いてくれて引きつけてくれて、(相手は)ボールに誰が行くんだという状況になったと思うんで、それでシュートを打った」と振り返った。逆転負けでの32強敗退には「本当に悔しいしかない」と肩を落とした。

 ◆佐野に聞く

 ―率直な思いは。

 「本当に悔しいしかない」

 ―前半にシュート4本打ってた。狙い通りだったか。

 「前半の途中の飲水タイムまでは(失点を)ゼロで抑えて、しっかり修正できる時間があるからとチームとしてやってた。いい運びができていたと思うけど、後半に相手がちょっとやり方を変えてきた中で、それに対応できたところ、できてなかったところもあった。失点シーンの後は最後の詰めの甘さが出た」

 ―相手は後半にやり方を変えた。

 「中盤の選手が前半は下りてボールを回してたけど、自分たちの目の前で回される分には怖さはなかったけど、後半はある程度ライン間をとりながらDFラインの選手が前向きな感じでボールを運んだり、サイドでボールを持った選手がドリブルで運んできたりして、チームとして少し対応が後手に回ることの方が多かった」

 ―ボール奪取からドリブル、シュートで先制点。

 「ゴールシーンは自分の理想の形で奪った後に運んでというのはできた。

今は結果につながらなかったので、自分のゴールよりチームの結果が悔しい」

 ―持ちこたえるには。

 「1失点目もそうだけど、自分のところでもっとボールに詰められた。2失点目も前の選手…、ゴールシーンは全部前の選手は自分のマークで、つかないといけない選手だった。そこはもっとボールに強くいかないといけない。一瞬の隙を詰め切れないのがこういう結果になったのかな」

 ―ブラジルのパスワーク。

 「質が高いのは誰が見ても分かると思うけど、全然自分たちも負けてなかった。後半はやり方が変わって自分たちの時間をなかなか作れなかった。ブロックの時間が長くなり、カウンターを出来なかった。それは課題かな」

―初のW杯で感じたことは。

 「責任感、この大会の重みはこのW杯期間を通してすごく感じられた。簡単に4年後とか言えないし、1日1日積み重ねてきてここまできた。これからも積み重ねでやっていくしかない」

 ―同点に追いつかれた1失点目。

守備のスライドはうまくできたか。

 「クロスを上げられたのもCBなので、そこにボランチの自分がいくのはかなり遠い気がする。中の枚数をそろえてたり、ある程度サイドに人数をかけると事前に分かってた。試合の流れを見て、自分が判断してプレーする力はまだまだ足りない」

 ―約束事を守り、必死で走ったから水漏れがなかった。日本サッカーの今後に向けて。

 「自分たちの良さはそういう決まりだったり、さぼらないところ。そこを崩すのは良くない。積み上げてきて、確実にレベルアップしてる思う。いろんな課題が今後も出てくると思うけど、積み上げていくしかない」

 ―試合運びについて、ミドルブロックを組み立てたかったのでは。

 「もう少し勇気を持って前からいく時間帯も必要だった。引いてばっかりではなかなか厳しい。前からいけるスイッチで入れられる守備の仕方は必要になってくる」

 ―後半の飲水タイム後は相手のクロス、シュートなど脅威を下げた。

 「試合の流れは絶対にある。相手にピンチを作られた時はどう乗り越えるかは非必要。取られそうな時に取られてはいけない。試合の流れをしっかり読んで、その時にどのプレーが必要かはチームの共有と、自分のところでもまだまだ必要かなと思う」

 ―森保ジャパンについて。

 「一体感はすごいあった。みんながみんなのためにというか、誰一人サボらず毎日積み上げたものがある。それは崩しちゃいけない。それの積み上げ、新しい課題の発見をしっかりチームで積み上げたい」

 ―MF中村敬斗ら初出場組がチームを底上げした。

 「雰囲気だったり、1回目で分からないこともあったけど、本当に最後の気持ちでやってたので、それがチームの底上げに少しでもなれば良かった。まだまだやれたと思う。ここで終わるようなチームじゃない。今は本当に悔しい」

 ―今後について。

「攻撃も守備もできる選手にならなきゃいけない。でも、自分の持ち味は守備なので、そこの基準を高く上げること。攻撃ではできる幅を増やしていきながらゴールにつながる質のプレーを高めていく必要がある」

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