◆サッカー北中米W杯▽決勝トーナメント1回戦 ブラジル2―1日本(29日、ヒューストン競技場)

 【ヒューストン(米テキサス州)29日=後藤亮太】FIFAランク18位の日本は同6位のブラジルに後半アディショナルタイムに決勝点を奪われて1―2で敗戦し、決勝トーナメント1回戦で敗退した。

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 1次リーグ第3戦のスウェーデン戦で日本初の5大会連続W杯出場を果たした39歳のDF長友佑都は、ベンチから敗戦の瞬間を見届けた。

後輩たちがピッチに倒れ込み、涙に暮れる姿を見つけては、寄り添い、言葉をかけ、背中をさする。チームが団結して戦うために、全てをささげてきた男の流儀を最後まで貫いた。「自分ができることは全てやった。自分の実力が足りなかったということだけです。自分がやってきたプロセスに対しては何の後悔もない。なので、結果に対しては、自分が批判を受けるべきだなと思います」。仲間を守るために、責任を一身に背負う姿もまた長友らしかった。

 自身にとって、4度目のW杯決勝T1回戦での敗戦。優勝を目標として公言してきた鉄人にとっては、32強敗退という結果は、到底満足することはできない。もっとできることはなかったのか、という自問自答もあったのかもしれない。だからこそ「僕は称賛に値しないです。大きな批判をされるべきだなと思います。

後輩たちはもうめちゃくちゃ頑張ってくれた。僕ですね。僕に対しては、批判をされるべきだと思うし、僕はそれを受け止めるべきだなと思っています」と唇をかみしめた。

 ただ、長友がいなければ、森保ジャパンのストロングポイントとなった「団結力」「一体感」という目には見えないが、何よりも大きな原動力は生まれなかった。練習では誰よりも声を出し、時には引き締め、ピッチ外ではここぞのタイミングで選手ミーティング実施を進言し、後輩たちにはことあるごとに、日の丸を背負う尊さを伝えてきた。その継承者とも言えるMF堂安律が「彼は絶対に必要やったんで、このチームに。大会が終わってから改めて感じます。あの人の存在で、行けるんちゃうかと思わせてくれます」と話したように、唯一無二の経験値を代表のために注ぎ続けてきた。

 自らに向けて、厳しい言葉を並べてきたが、「自分の魂は受け継げたか?」という問いにだけは、うなずき「かなり継承できたかなと思っています。伝えられるものは自分の中では全て伝えたなと。代表とはこれだけ誇り高き場所で、こんなにも日本代表とW杯は尊いんだということを、彼らも今回気づいてもらえたのかなと思うんで。強くなります。

絶対。これを、この魂を引き継いで、彼らはやってくれるでしょう」と、未来にバトンをつないだ。

 前回までの4大会は全15試合全てに先発したが、今大会は4試合で途中出場の1試合のみ。それでも、長友佑都が存在意義を示した大会として、間違いなく多くの人の記憶に刻まれた。(後藤 亮太)

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